山本 安朗
釉薬を用いず、土と炎が生む偶然により生まれる作品は一つとして同じものはありません。
金属のような光沢や質感にユーモアのある表情が食卓を豊かに彩ります。

【山本安朗(龍の背工房)】 
土と炎が生む偶然のいたずらに魅せられて約40年。
松田山の中腹に8mもの蛇窯を自ら築窯した陶芸作家の工房があります。
鉄分を多く含む琵琶湖の土を用いた器は、釉薬を使わず1100~1200℃の温度で蒸し焼きにすること約一週間で焼締まり、金属のような光沢や質感を帯びます。
焼き上がった器は黒光りするものや、緋色が混じるものもあり、ひとつとして同じ色・形をしたものはありません。シンプルで酒肴花茶をひきたてる器の数々はアトリエの他、全国各地で開かれる個展でも鑑賞することができます。
01
窯焚き 一週間燃え続ける炎
陶芸家 山本安朗の作品作りのクライマックス「窯焚き」

春や秋の良い季節は個展などを行うため、窯焚きは基本的に夏の暑い時期、冬の寒い時期に行う。

始まると1週間、昼夜を問わず火を止める事なく管理が必要となりますので、気温や天候、体調との闘いとなる。

炎の神との対話とこれまでの経験値の中でいかに思い描く仕上がりに近づける事が出来るか。

来年40周年となる今も、納得行く仕上がりになることは僅か。
02
全てが一点もの。全てがハンドメイド。
一品一品が手作りでサイズも違います。それが愛着に繋がります。
見る角度によって形も色も変わります。
綺麗に整った煌びやかな工業製品とは違いますが、手にとって眺めると色々な表情を持つ、飽きの来ない逸品の数々です。
03
「食」「酒」「花」の魅力を一層引き立てる
鈍く黒光りすることもあれば、夕焼け空のような緋色に染まったり、艶めいたり洗練されたマットな質感に仕上がることもあり、ユーモアのある表情が「食」「酒」「花」の魅力を一層引き立て、豊かに彩ります。
高盃 琵琶鉄焼 龍の背窯 / 10日間窯焚きして完成するうつわ
お猪口(おちょこ) 琵琶鉄焼 龍の背窯で10日間窯焚きして完成するうつわ 唯一無二の作品 1点物
お茶・コーヒー・お酒を呑む為の椀